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JICA青年研修インドネシア開講式(その2)
2022年12月07日
スピオリ県は、きれいな海に囲まれ、ほとんど緑の森林に覆われた非常に自然が豊かなところで、自然・文化・歴史を大切にしているとのことです。また、主な産業は森林・水産・観光だそうです。
近い歴史で言うと、島には洞窟が何カ所かあり、そちらで集められた日本軍人達の遺骨の写真も示されました。日本軍はこの辺りまで、侵出していたんですね。
昔、中学時代か、「船はアンボンからメナド ベラベラベラボン・・・」という歌を歌ったことがありましたが、今はYoutubeで探しても見当たりません。この辺りの地図をじっくり見たことはなかったですが、インドネシアは海洋国家ですね。ちなみに国別事項の順位は中国、インドが14億人台でダントツの1位、2位、アメリカ3億人台に次いで、インドネシアは2億8千万人で4
位です。
自然を大事にする気持ちは、きれいな色とりどりの魚がたくさん泳ぐ海と、人間によって汚されたプラスチックが浮かぶ海を対比して示された写真によく現れています。
きれいな海岸ですが、漂着ごみが多く、これらを何とかしたいと言われました。
海水の透明度は30m以上もあるらしいです。また、残念ながら、森林の不法伐採も問題であるとのことでした。
宇部方式は産官学民の協力を売り物にしていますが、スピオリ県ではA、B、C、G、M、それぞれAcademic、Business、Community、Goveernment、Mediaということで、まさに地元メディアを含めた宇部方式と一致する理念を掲げています。
それと、先月、ブンカリスのNGOと環境ヒーローの養成の必要性を議論していたこととも関連して、スピオリ県ではTrash Hero のユニホームを着て、関係者が海岸清掃をしている写真も披露されたことも印象的でした。
概して、自然の恵みの大切さを体得しておられるようで、ある意味ありがたいことだと思いました。
グーグルマップで探索してみましたが、ストリートビューはなく、繁華街らしき町の写真も見られませんでした。
海岸漂着ごみ対策としては、ポイ捨てをしてはいけないこと、そして、ゴミの適正処理については、ゴミ分別の大切さについて小学校の低学年までにしっかり教え込むことが重要であると思います。
それと同時に、水の利用、屎尿の処理についても、改めて研修の主題の一つに加えること、それから必要最小限の現地に適した環境インフラの整備についても、我々が当然と思っているライフスタイルの見直しを含め。根本的な議論がなされる必要性があると思います。
開講の挨拶で、JICA中国事務所の岡田さんが述べられたように、研修員の方々の熱意はもちろん、研修は一方通行ではなく、お互いに学び合う姿勢が大事だということは、今回とくに身にしみて感じた次第です。
オンラインでは充分に伝わらないことも多く、コロナによる制約が疎ましいですが、この研修が有意義なものとなるよう祈念いたします。(文責:浮田)
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