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第2回特別サロン(その3)野村農園、野村勝義さんの話題提供

2022年10月28日

特別サロン後半は、野村農園の野村勝義さんに、有機ネット山口の活動と、野村農園における自然農法の取り組みについて、話していただきました。

まず、有機ネット山口西部の活動についてですが、同会はH27年4月に発足し、会員数は140名だそうです。現代表は三隅忠展さんです。
2ヶ月に一度、4頁の会報「有機ネットだより」を出しておられます。
オーガニックマルシェを毎月第2第4土曜日10時から12時に亀の甲農園で開催して、 宇部小野田の有機農業生産者の野菜や加工品を販売しています。

 このほか、オーガニックな料理教室の開催や、色々なイベントにも積極的に参加されているようです。11月6日(日)のうべまつりの新天町「青空ゾーン」にも有機野菜の販売などの参加予定です。

 また、船木の森部農園の農場を借りて、有機農業の講習会を毎年6回前後複数回実施していて、宇部総合支援学校の天野 剛先生が講師を務めておられるそうです。


 その他、今年度のオーガニックフェアうべとして、万倉ふれあいセンターで、11月27日 (日) 10時から16時に開催されます。山口市の食育指導士、西本葉子さんの講演もあるようです。

 このように、非常に活発な活動をされているようです。
「生産者、消費者、加工業者など、「食」に興味を持ち、自然を守りたい方々、色々な質問に対してもそれぞれ詳しい人が応えてくれます。会員を募集していますので、入会を期待します」とされました。

 このちらしの左下に、主催:宇部市、有機ネット山口西部となっており、宇部市有機農業推進計画に基づくフェアです、という表示があったので、調べて見ましたら、たしかに以下で見ることができ、「有機農業の推進に関する法律」(平成18年、令和2年改正)に従った計画のようです。
https://www.city.ube.yamaguchi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/006/081/202105yuukikeikaku.pdf
 その中で、右下に引用したように、有機栽培講習会参加者数の目標、有機農産物調理講習会参加者数の目標が示されています。

次に、自然農法による野村農園についてです。
独自の自然農法で、随分ご苦労があったようですが、20年経ってから、やっと直売もできるようになったそうです。
「肥料、農薬なしでできる自然農業をめざして、まず放棄竹林の山の中から、竹を伐採し、スコップで根から掘り起こした。春から夏、蚊にやられながら初めて作った大根小さな小さな大根しかできなかった。
草や落ち葉を腐葉土にしたものを入れるようになったが、何度やってもナスビも実にならなかった。日当たり、畝の高さを変える、畝の間隔を変えるなど色々工夫を重ねて、きれいな野菜ができるようになった。小さいけれど食べてみるとすごくおいしかった。体に良さそうだと思った。」

「その後、町に下りるようになったが、農業を辞める人が多く、休耕田ばかり、住宅ばかり建つ。これはよくない、少しでも自給自足したいと思った。」
農家の方に肥料・農薬も使わずにやりたいといったら『お前バカか』と言われた。」

「失敗ばかりして25年、やっと『ナフコで肥料や農薬を買ったらできるが、自分は化学肥料や農薬なしでやる』と言えるようになった。」
「先ほど安溪先生のお話にもあったように、タネの大切さ、自分のタネ、山陽小野田のタネ、大事にしている。もちろんうまくいかないこともあり、続けていくうちに、うまくいく。自分が育てた作物は野村の名前をつけて、ノムラッカセイディッシュとか、ノムラディッシュとか。」

「サツマイモの場合は種イモとして、アンノイモを8年ぐらい育てて、芋の皮が白いものができた。それが継続できるようなり、シロミキイモと名付けた。山陽小野田のオリジナル品種として、売り込んで行ければと思っている。」
「またベニアズマを十何年自家採種を続けていたが、中味の真っ白なものができ、タネを撮って植えてみると、同じものができるようになり、ベニシロイモと名付けた。」

「落ち葉や草の腐葉土のみを肥料とする自然循環型農業。まず自然本来の土に戻していくこと。これが二酸化炭素とか色々な環境問題の解決にもつながると信じている。
現在、竹林が2万m2、山林が1万m2、畑8反、田6反をすべて手作業で管理している。大変過酷な労働である。お前人間じゃないだろうと言われている」とも。

「今日午前中、原田君とマコマダケの収穫をした。マコモも着実に増えている。
6年前から小野田中学校の職場体験、これがきっかけで原田君が一緒にやってくれることになった。その後、厚狭中学校、宇部総合支援学校の職場体験、今年からは高千穂中学校の職場体験も受けている。」

「有機農業に関心のある方が集まられると言うことで、自家採種したタネをまきたいと思われる方、アカソラマメ、ツタンカーメンマメ、エンドウマメなどの20個ずつのマメを持ってきたので、自分の菜園で有機農業あるいは自然農法で栽培してみたいという方はお持ち帰り下さい。」

 マコモの伸びすぎたものは、枯れてから切ってマコモ茶を作ることもしている。

 といった、全体を通して、大変興味深いお話をしていただきました。

 また今日収穫されたマコモダケの実物も見せていただきました。

 マコモ、マコモダケのことも知らなかったので、ネットで調べて見ると、以下のようなサイトがあり、勉強になりました。
https://www.youtube.com/watch?v=Zg2HLB2L638
おいしそうな絶品レピシマコモ茶のことも話されました。
https://kawashima-ya.jp/contents/?p=31512
マコモダケの食べ方は?
https://kawashima-ya.jp/contents/?p=2242
マコモ(真菰)が持つ効果・効能とは?

質疑;
○動物性肥料は使わないのか 以前、自然農で知られる川口由一さんの話を聞いたとき、人糞尿などは使わないのかと質問したことがあるが、最初は使うこともあったが、今は使わないということだった。動物性の肥料も使うのが、より自然の循環といえるのではないか。自分は山羊を飼っているが、その糞を土に戻すのが自然ではないかと思う。
→今、49歳だが、臭いとか、汚い気がする。人糞尿は使いたくないという人が多いと思う。
○我々の世代だと、あまり抵抗感がない。「ウンコはえらい」という歌を歌ったこともある。また農薬や化学肥料の影響を受けない自然の草を食べている山羊の糞は農薬などで汚染されていないものだということも頭に置いておいてほしいと思う。
→ありがとうございます。

○自然農法は自然のものしか使わないということはわかったが、有機農業では、農薬や化学肥料は一切使わないのか。
→有機農業の場合一般には指定されたものは使う場合があると思う。

○野村農園の野菜は食べたことがあるが、とてもおいしかった。住宅地の中でこの春から栽培している。アブラナ科の野菜はどうしても虫がつく。住友化学が出している有機ジャスミンの殺虫剤だけは使った。有機の認定があれば大丈夫か。
→大丈夫だと思う。
○有機肥料としてごみコンポンストもつかわれたらどうか。
→ できれば使いたいとも思っている。竹炭や竹パウダーでにおいを吸着しながら利用するのも良いかもしれない。

○安溪:ラウンドアップ(安心モード)とか記したものが量販店で売られている。特許切れのラウンドアップもある。有機JASでは除草剤として酢やボルドー液、鶏糞なども製品ごとに認定されている。これらは比較的目立たぬ所に置かれている。
また、アフリカでは自然の草を食べている牛の牛糞で床を磨いたり、壁も塗ったりする。たまたま昨日、沖縄の与那国島から手紙をもらい、年寄りは元気がなくなってくると、生まれたばかりの赤ちゃんのうんちをおしめのにおいをかいで、元気をもらうということだった。

○農業従事者を増やす方法は?どうすれば良いか。
→ 自分も25年、呼びかけ続けてやっと2年前に原田君が加わってくれた。
 それまで、ずっと発信してきたにも関わらず、1人だけというところ。厚狭中学校6名、小野田中学校4名、総合支援学校2名などが現場体験に参加してくれる。これから農業が大事だよと言うことを一緒に呼びかけてほしい。

司会:貴重なお話、活発な議論ありがとうございました。日本の「食」をまもるためにがんばっていきましょう。

安藤さんの質問で出てきた、川口由一さんの自然農法を調べて見ると、以下の興味深い動画がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=SFsaQ0nFE44
持続可能な農業「自然農」(川口由一)
安溪貴子さんの講演、野村勝義さんのお話と合わせて、深く考えさせられるものがあります。

今回の特別サロン、非常に豊富な内容があり、マイクの調子が悪かったりして、とくにオンライン参加の方には、わかりにくかったので、できるだけ詳しく報告させていただきました。私見も交え、長い報告となりましたが、ご容赦下さい。
大変お忙しい中、ご協力いただいた安溪貴子先生、野村勝義さんに厚くお礼申し上げます。
(文責:浮田)

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