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「食の安全を守る人々」映画と山田正彦さんトークの会、山口市のYCAMで見て聴いて、食の大切さを痛感
2022年04月04日
3月9日、山口市のYCAM(情報芸術センター)にて、映画「食の安全を守る人々」を見て、映画を企画した元・農林水産大臣、山田正彦さんのトークを聴いてきました。
「食と倫理リサーチ」関連上映という企画で、「タネは誰のもの」も上映されていました。
「食の安全を守る人々」では、アメリカの多国籍企業のアグリビジネスに抵抗する市民の闘いや、農薬の怖さ、大規模農業でも有機の可能性と誇りの現状がわかります。
アグリビジネスを受け入れる日本は世界の潮流に逆行しているのでは?
日本で、海外で農と食の持続可能な未来図を描く人たちがいきいきと語っています。
弁護士で元・農林水産大臣の山田正彦さんが、長年、農業をテーマに制作を続けている原村監督と二人三脚で撮影を進め、日本国内だけでなく、アメリカでモンサント裁判の原告となり、子どものために国や企業と闘う女性、韓国の小学校で普及するオーガニック給食の現状など、幅広く取材。
山田正彦さんトークでは、
ラウンドアップ被害を訴えたアメリカ・ロサンゼルスの裁判で、モンサントが負けて320億ドルの賠償が決定、こうした裁判結果が日本では報道されていないこと。
種苗法は農家の自主採種の権利を奪う。農民は世代を超えて種取りして命と食をつないできたのに。
憲法20条の生存権で、安全な食糧の安定供給は国の責務なのであって、種子法は違憲で無効と、7年間訴訟を続けている。
種子条例はいまや、30の都道府県で制定されている。この3月には、福島県と沖縄県で制定される。長野県も動きだしている。山口県でも、是非、制定の運動を。
ラウンドアップ成分のグリホサートについて、国会議員を含む23人の髪の毛を検査して、検出されている。グリホサートはベトナムで使われた枯葉剤と同じ成分。アメリカ産の小麦のプレハーベストにラウンドアップを撒いている。
黒田じゅん子博士の研究で、ネオニコチノイドの危険が示された。ダイソーはグリホサートの扱いを止めた。JRは鉄道沿線の除草剤に使っているが、近鉄はラウンドアップを止めた。今治ではお母さんたちの申し入れで、学校でのラウンドアップ使用を止めた。
モンタナ州のロイさん、3000haと大規模な有機農家。
福岡まさのぶ方式の不耕起農法はイタリアでも採用されている。千葉県いすみ市では有機米の学校給食が始まっている。
映画とトークの会のあと、山田正彦さんの著書とビデオ販売があり、サインを頂きました。会場には安渓遊地先生(山口県立大学名誉教授)と有機農家をされているご家族もいらして、山口市内の地域交流センターで山田正彦さんと交流の場を持った由です。
山口県でも有機の給食や有機農業がもっと広がることを切にねがいます。
(文責:Hitomi Murakami)
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