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宇部市と宇部環境国際協力協会がブンカリス県を対象に実施していた水道水質改善に係るJICA草の根技術協力事業の報告にジャカルタへ出張しました。

2019年03月03日

2月24日から2月27日にかけて、泥炭水を原水とするブンカリス県水道水質改善に関するJICA草の根技術協力事業の3年間の成果について、インドネシア国公共事業省に報告に行ってきました。

宇部からは宇部環境国際協力協会松田理事長とプロジェクトリーダーの浮田、および実質的に事業を推進していただいた宇部市上下水道局の中村課長の3名と、ベテラン通訳の北田さんが奈良から参加しました。

ブンカリス県からは、BAPPEDAのアズミール課長、ブンカリス県水道公社PDAMのアベル部長、環境局のアナ課長、公共事業局のスゲン課長の4名、国の公共事業省からは水道システム整備課ハジャ課長代理と、もう1名女子職員が応対した。

インドネシアでは、相変わらず、初対面でも名刺が返らず、いつも後で面倒な思いをします。

報告は中村課長がスライドと配布した資料をもとに行いました。

公共事業省の反応として、
能力アップの企画でよい事業であるが、市民の水道水質改善に対する評価など、もうすこし数字で、明確に効果が見られればよかったと思う。今後のさらなる継続を期待する。
 凝集剤の硫酸バン土からPACへの変更が最適な案なのかどうかの精査や、全体的に費用便益分析(CBA)も必要だ。選択肢を示し、市民によく聞いてみることも大切だ。利用者の支払い能力もチェックして、料金設定した上で、場合によっては、県からの補助も必要だ。
といった意見であった。
 
こちらからの補足説明ないし反論として、
当初、水道施設自体は問題なく、維持管理技術を向上させることで、泥炭水を原水とする浄水の水質改善を目指せばいいという、あまい認識でスタートしたが、施設自体にも問題があった。公共事業省は当然、水道施設基準や維持管理基準を持っていると思うが、それらがどのようにチェックされているのが問題ではないか。

これに対しては、
中央政府はせいぜい州政府までであり、全国で500くらい自治体があり、とても全部はカバーできない。水道事業は日本でいうと市町村の事業であり、本件の場合は県の責任である。中央政府としては、技術指導や、水道技術研修も実施しているので別に外国に頼ることもないのだが
との見解であった。

公共事業省の訪問した建物の玄関の写真ですが、ホテル周辺、このあたりも含めて、さすが非常にみどりの豊かな環境です。20m以上の大木がざらに見られます。

分別ごみ箱は、紙ごみと紙ごみ以外という2種類でプラはありません。先の写真で公園の分別ごみ箱は、プラごみ、紙ごみ、その他の3種類でしたが、プラごみにペットボトルが何本か入っていただけで、後はいい加減な分類になっていました。

ゴミ箱の後ろには、SDGsに関連した、安全な飲料水を確保する、都市のスラムをなくす、衛生サービスの充実など目標が掲げられています。

先の写真で、ホテルからJICA事務所のあるスナヤンショッピングモール界隈まで大通りを通っても約1km、ホテルから公共事業所まで1.9km程度で歩いても15分、30分くらいですが、移動は全てタクシーです。10分以内なら200円程度と安いです。

しかし、クルマが非常に多く、高層ビルが林立し、ホテルでも部屋の冷房はがんがん冷えているし、このような状況を見ていると、地球温暖化についても、持続可能性の観点から難しいと感じさせられます。

報告会に参加を予定していたJICAジャカルタの担当者の参加がなかったので、午後あるいは次の日でも、直接訪問可能かどうかをJICA中国を経て問い合わせたが、ようやく夜になって、今回は他用で多忙であり、訪問は不要という返事がありました。

このように、予定が定まらないこともあり、今回は、行き帰りの飛行機の移動を含め、やたら待ち時間の多い、われわれにとっては費用対効果の大変効率の悪い出張になりました。

そもそもジャカルタ空港到着が現地時間0時前の深夜であるにも関わらず、入国審査の窓口が一人で、長い待ち時間があった。名刺が戻らないとか、残念ながら、あまり相手の立場に立って考える国民性ではないのかなと思ってしまいます。

25日ホテルに戻ると、エレベータに長身の美女数人が乗ってきて圧倒されましたが、どうもミスインドネシアのコンテストでもあったのでしょうか。いずれも彫りの深いアラビアの美女風でした。ホテルの前の通に、アジア大会の垂れ幕がまだ残っていましたが、インドネシア各地の少数民族の女性も衣装は別として、モデルや化粧がやはり同じ感じの印象を受けました。イスラム文化の影響でしょうか。

ネコの写真はホテルの玄関で仰向けに熟睡していて、面白かったので、撮影しました。まあ、全体にのんびりしているところがあるんですね。公園で伐採した気を輪切りにして運び出す作業をしていた人たちや、その他整備作業をしていた人たちも結構みんな休みながらのんびり仕事をしていました。

ホテルはダブルベッドの広い部屋でしたが、トイレで印象に残ったのは、お尻を洗うためのノズルが、荒すぎてとても使いにくく、不衛生な気がします。しかも完全にきれいにならず、トイレットペーパーの消費も多くなります。
その点、日本のウォッシュレットは優れものですね。水の消費も少ないし、紙の消費量も少なくてすみます。

一方、ホテルのトイレは、便を洗い流す水量が非常に少ないタイプで、エネルギーをかけて吸引しているのか、おそらく1.5㍑程度だと思います。しかも結構きれいに流れます。

最後に、空港の免税店でコーヒーを二つ買いました。免税と言っても元々高めの値段が付いていますが、ブンカリス県のあるスマトラのコーヒーがなかなかいい味でした。日本円はホテルで換金した5千円=60万Rpのレートを使っています。

このプロジェクトはいきなりハードルの高い課題と取り組んだため、やはり当初の目標を100%達成する事はできませんでしたが、宇部市上下水道局の絶大な協力によって、それなりのしっかりした成果を上げることができました。この場をお借りして感謝いたします。この貴重な経験が活かされていくことを期待したいと思います。

なお、25日の午後、及び26日の午前中には、ブンカリス県の人たちと、ごみ処理に関する次期、2020年度からの草の根技術協力事業の申請に関する意見調整を行いました。

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