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平成30年1月27日 育児・子育てに関する2つの講演を聞いて

2018年02月03日

 研修会の参加者の一人としての溝田先生の感想です。お電話でお聞きしたところ、おそらく文明の転換期においては、われわれがこれに適応していくために、教育法を模索することになる。それには色々な方法があろうが、お二人は勇敢に自ら信じる教育法を実践されている。最先端の脳科学がその合理性を証明することを期待したいが、一方で宗教的な方法が試みられる場合もあると行った趣旨なのでしょうか。  

 後半はすこし難解ですが、ほぼそのまま紹介しています。また、写真は失礼ですが、勝手ながら適当にいれさせていただきました。

 このような感想やご意見は大歓迎です。議論が活発になれば、SNS“うべっくる”としても、ありがたいところです。 (MU)

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平成30年1月27日 育児・子育てに関する2つの講演を聞いて
                                          溝田忠人
 環境省地域活性化に向けた協働取組加速化事業の環境学習研修会「子供たちの生きる力を育むための地域教育力工場プリジェクト~新たな宇部方式の構築~」に参加した。
 
最初に、こぐま保育園、今井玲子さんの「~みずたっぷり、どろんこたっぷり、太陽たっぷり~」では、「子供たちが、丈夫な体と、正しい思考力、行動力を持ち、仲間を大切にする子供に成長するように」との考えで作られた保育園における活動がたくさんの画像で紹介された。私のような70歳後半のほったらかし世代の目から見ても、びっくりするような自然の中での「保育」である。 
どろんこはもちろん、焚火、小川の水の中、などなど、今の世の中の子育てでは、とんでもないと止められそうな行動も子供たちに任せて行われている。おそらくそこには、経験に裏付けられた保育者の目があるのだろう。
 

次に、岡村誠二さんの「体験型学習の重要性とその効果」では、「40kmナイトハイク」、「こども自然体験スクール」など、これも一般に子どもには過酷と思われるイベントに参加させる。確かに完歩できたり、成功裏に行事を終えた子供には素晴らしい成功体験になると思われるが、失敗したり、挫折したりした場合、どうなるのかと心配になる。
 そこにも、指導者の計算されたノウハウがちりばめてあるのであろう。長年行われている、小学生~中学生の参加する4泊5日の自然体験キャンプでは、高校生、大学生などのスクールOBなどに運営・指導を任せている。しかも、これまで長年の3,800名の参加者に重大なトラブルは全くないという。子供と若者の力を信じることが重要とのことであるが、自作ヨット太平洋単独横断の岡村さんだからできると思いがちであろう。どんなに注意しても、人間のやることには3~4%の間違いが起こると信じてきた私にとって、正に驚きである。

 現代社会のひずみが、子育てに集中した感があり、こどもをめぐる環境が懸念されている。岡村さんの配布されたパンフレットの中にも「ゲーム機器、携帯電話、個室文化が家族を崩壊させる」とある。社会が科学技術の進歩とそれを真っ先に取り込む経済活動に影響され、物質環境が作られ、その変革期において、生物の一員としての人類の育児が考えられてきたように思える。

一方で、数千年の昔から例えば宗教家が世の矛盾の中で来世の幸福を祈念する宗教心を提唱したりして来ている。例えば農耕の発展による都市の形成や、蒸気機関の発明に端を発した産業革命など、技術の進歩が世の有り様を変えて来たであろう。

そうすると現在のキーとなる技術の進歩は何なのだろう。明らかにそれは、広い意味の「情報科学」であろう。コンピュータばかりではない、世界の情報を瞬時に知ることができる社会になった上に、我々の脳の機能も解明されつつあり、特に最近では脳ばかりでなく、腸内細菌環境が他の臓器へ指令をもたらすなど、脳にとどまらない体内情報交換のメカニズムも明らかにされつつある。しかし、このようなことは人類が最新科学技術の発展を駆使してやっとたどり着きつつある知見であるが、自然の生物としては、それこそ自然に体内情報伝達を使って生きてきたのである。我々ばかりでなく50年前の人類も10,000年前の人類もそうして世代を重ねてきたのである。今後の人類は、体内情報伝達の異常を、手術、電磁波照射、投薬等で直すかもしれない。しかし、2,000年前の人類は同じことを宗教や教育という形でやろうとしていたのではないか。
昨年、母を亡くして、その後の法要行事を重ねる中で、思い当たることがあった。我が家は浄土真宗であるが、お坊さんのお経は、私にはほとんど意味不明である。しかし、神妙(?)に手を合わせて聴いていると不思議に心が落ち着く、というより、あの独特な発声と抑揚は、α波の発生を意図するように鍛えられて、“1/fゆらぎ”をなぞるものでしょう。脳・情報科学で言えば、そういうことになる。それが1,000年2,000年の昔から伝えられ出来上がっている。

 石見神楽で重要な出し物「ヤマタノオロチ」。これも奇想天外であるが、奥出雲の砂鉄採掘とたたら製鉄による川とその八俣の支流の環境破壊、中でも燃料の木材をとるために山が丸裸になり、洪水、土石流に悩まされた当時の人々の苦難の伝承という説がある。神楽を単に昔語りとみるのではなく、現在のインドネシアなどの森林伐採とプランテーションによる環境破壊の教訓とすることは容易なはずである。
 別府温泉地獄めぐりを行う機会があれば、各地獄、例えば血の池地獄の案内板をよく見てほしい。そこには、約千年前の「貞観(地震)のころ噴火した」などの記述がある。各地に過去の文書、遺跡や地質に大津波の跡が記録されている。地震予知は遅々として進まないが、歴史や地質から大津波の周期予測はかなり可能である。最新科学に古文書の記述を取り入れ始めたのは最近である。


 「我々の苦難:最新科学技術との軋轢」を意識しなくてはならないが、今井さんや岡村さんは、既にこれと有効に戦っておられるように感じた。脳科学は完成に至ることはないが、脳が関与して人類が存在してきたことは間違いない。豊富な人の経験の中で、正しい道を探り当てている人はいるのである。
 しかし、注意しておかなければならないことがある。思い込みや、独断で突っ走ることは危険である。常に周囲の意見に耳を傾けること、特に子供の発する豊かな訴えに謙虚な大人であるということだと思う。人類の得意技“コミュニケーション”こそは、情報科学の神髄であろう。

今回の講演で、最新科学の到達していない点を克服している取り組みが実践されていることに感動を覚えた。

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