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下水汚泥から回収したリン肥料に関心が上がっているようです。

2023年06月10日

先月の日本農業新聞に下水汚泥から回収したリン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)が輸入リン酸肥料の値上がりで、増産が期待されているというニュースがありました。

下水汚泥からコンポストをつくるのかと何となく思っていましたが、化学肥料的なリン酸肥料を回収するというものでした。

日本では、神戸市が先進的に取り組んでおり、年産200トン、福岡市でも年産100トンの生産を見込んでいるようです。

福岡市下水道局のHPにょると、上の図のようなMAP法の簡単なフローが示されています。

下水汚泥の嫌気性消化(メタン発酵)によって可溶化したリン酸に水酸化マグネシウムを加えてMAPを生成し、洗浄、乾燥工程を経て、製品化される。

一方処理後の消化汚泥は脱水機でできるだけ有効成分を回収したのち、脱水液部は水処理へ、脱水汚泥は焼却処理される。

製品価値は高いが、リンの回収率は高くはないと思われます。

さて下の表1は福岡県の、みやま市や大木町などのし尿・浄化槽汚泥の処理状況をまとめたものであるが、両自治体とも下水道普及率が低く、大部分あるいはかなりの部分を浄化槽に頼っている。そのため、メタン発酵を利用した処理と液肥利用を進めていて、非常にエコなシステムであると言えます。

なお、下水汚泥の有効利用については、佐賀市の取り組みが、注目され、リンの回収率や処理コストはMAP法よりすぐれていると思われます。

先ほどの表に関連して、大木町のくるるんシステムの模式図、みやま市バイオマスセンターの写真を引用しておきます。

分布図は福岡県の市町村別の下水道普及率の状況をしめしたもので、大木町、みやま市とも県南部に位置します。柳川市も隣接しています。

表2は我が国の化学肥料輸入量の最近の値を引用して示したものです。

図の方は、食料の輸入等に係るバーチャルな化学肥料の量を推定したものを上乗せしたものです。食料自給率を100%にすれば、必要になる肥料の量ということでしょうか。

し尿中のN、P 10g、1g/人/日、厨芥中のN、P 1g、0.1g/人/日程度ですが、下水として、し尿のみ考えると、N 10g、P 1g(P2O5 4.9g)で、
日本の人口 125 百万人とすると年間のし尿等の量は以下のようになります。
Nは、456千トンで、輸入量の1.6倍、 P2O5は、224千トンで、輸入量の84%

雑排水を含めN12g、P1.4gとして、汚泥への移行率をN30%、P60%とすると、汚泥量はN 164千トン、 P2O5 188千トンとなり、輸入量の58%、70%に相当します。          

いずれにしてもかなりの量になることが分かります。

ついでに、昔一度堆肥場を見学させていただいたことのある福岡生物産業開発研究所(福生研)の活動です。生ごみや栽培残査から放線菌による堆肥化を行って良質な肥料を作り、安全・健康な食事や生きがいを感じる、循環の輪を現在も維持されているようです。

このように九州には、山口県に比べると、農業を活かしたユニークで参考になる取組をしているところが多くあり、うらやましい思いがします。

今年度はこのあたりの見学ができればいいなと考えています。

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