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2022年度第2回ESD研修会(その2)話題提供「高校生を対象としたSDGs・ESD学習プログラム」

2023年01月07日

つづいて、うべ環境コミュニティーの津島 榮さんが長年、宇部工業高校生を主対象として取り組んでこられたESD学習プログラムについて話題提供がありました。

まず演者の「近年の急速な科学技術の発展とともに、快適な生活を追い求めるあまり「大量生産・大量消費」のライフスタイルの下で、自然環境の破壊や資源の浪費を繰り返してきた。その結果、今日さまざまな地域及び地球規模の様々な環境問題が生じている。今や私たちの生活はこの地球環境の危機的な状況の下、持続不可能となっている。」という基本認識が示されました。

そして、SDGsは、「目先の利益や現在の生活の維持だけにとらわれず、環境との関わりや豊かな自然の価値についての認識を高めて、環境に配慮した生活や責任ある行動を実践していくことが求められていることから、環境問題を引き起こしている社会経済の仕組みを理解することにより、環境に配慮した持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」であり、ESDは、「持続を不可能としている地域や地球規模の様々な課題を解決し、持続を可能とするための開発の担い手を育成する教育」であるとされました。

つまるところ、SDGs、ESD学習によって、育てる人物像は
①自らが係わる事物の選択、活動、サービスを持続可能性、環境影響との視点で考え、本質を見抜き、課題として捉えることができる、②課題を自らの問題として捉え、解決方法を開発・計画することができる、③自らの又は他者の開発・計画に参加し、協力・協働して取り組み、実行することができる人材であるとされました。

次に、よく使われる「ESDで育むべき7つ能力・態度」について、演者自らのこれまでの体験を通して得られた具体的な解釈が示されました。報告者は、常々4~7あたりはかなり似通っている印象を持っていましたので、非常に参考になります。7はすこし複雑ですね。

効果的なESD学習プログラムとして要求されることは、
①体験型、問題解決型であること、②現実的課題に取り組むこと、③一過性ではなく継続性があること、④多様な立場や世代の人々との学びがあること、⑤学習者の主体性を尊重すること、⑥地域の身近な課題に取り組むこと、⑦議論・討論を通じて学び合えること、が上げられました。
 いずれも大切な要件ですね。

 そして、学習方法としては10年くらい前から文科省で取り上げられて、2010年代後半から普及され、2020年度からは小学校の全教科書に導入されてきているアクティブラーニングが効果的であるとされました。
 アクティブラーニングは正式には「主体的・対話的で深い学び」とされ、ある意味ESDに近いものがありますが、ESDは「持続可能な開発のための教育」ということで、広い意味での環境教育ということになると思われます。

これまで宇部工業高校の3年生を対象に行われてきた、ESD教育を4つのプロセス、①見て触れて体験する、②考え計画する,③実行する、④考え評価し見直しする、に分け、それぞれの段階で、育む能力を整理されています。

実際には、ひとづくり財団や、きらめき財団の助成も活かしながら、プログラムを選択した生徒グループを対象にして、竹林の整備再生、耕作放棄地へのオリーブの植え付けといった農作業体験によるESD学習が行われてきています。

年々、改善や工夫が加えられ、SDGs自分ごと化プログラムもその一例で、{My行動宣言カード」を作成させたりされています。「選挙に行こう」といった議論もあったように聞いています。

 宇部工業高校だけではなく、慶進高校や宇部西高校にも参加を呼びかけておられましたが、今年度は慶進高校への出前授業も実現し、2年生全員を対象にして、ワークショップも開催することができたそうです。農業体験は本来、宇部西高校が関わってくれるといいのですが、実現しなかったのは大変残念なことでした。

 最後に、時間があればこのような話をすると言うことで、昨年夏に亡くなられた稲盛和夫さんの考え方も引用して、≪「ゆめ」を描き、語ろう≫、≪ゆめを、実現するための条件≫についても話されました。非常にためになる人生訓ですね。
参考:https://www.kyocera.co.jp/kyocera-land/comic/pdf/comic.pdf

ネガティブはよくない。愚痴をこぼさず、明るく前向きに努力し続けることが大事です。 

質疑:
○ 「ESDで育むべき7つ能力・態度」についても解説の部分は津島さんのオリジナルですか。
→色んなものを参考にはしているが、ぽぼそうです。

津島さんの話題提供は30分の持ち時間でしたが、たくさんの思い入れがあり、多くの資料を用意されました。はじめの会長挨拶も同様に少し長すぎたこともありますが、十分な総合討論
の時間を持てなかったことをお詫びいたします。

 今回の研修会の感想として、やはり教育関係者の出席がすくなかったこと、学習指導要領に組み込まれたESDやアクティブラーニングの実情について、素人のわれわれには力量不足が否めないことをあらためて感じることができました。

 ESDに対する考え方も人によってまちまちの所もあり、今後は、ESDやSDGsそのものについて、パネルディスカッションの機会を設けて、ESDうべ推進協議会メンバーの意思疎通を図る必要性があるように思いました。

 アンケートの結果などについては、別報にて報告いたします。

 お忙しい中ご対応いただきました田中 勇さんはじめ、ご協力いただいた方々に厚くお礼申し上げます。                  (文責;:浮田正夫)

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