ホーム  > お知らせブログ - 銀天エコプラザ > 「小規模離島の海ごみ問題について考える勉強会」の報告(その2)
うべっくる
イベントカレンダー
2024年3月
12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31
今月のイベントを見る
お知らせブログ
環境イベント情報募集中!

宇部市環境学習ポータルサイト「うべっくる」では、山口県宇部市で行われる環境イベント情報を募集しています。環境イベントに関する情報はこちらからお知らせ下さい。イベント情報を知らせる

-------- 2024年 --------

▼ -------- 2023年 -------- ▼

▼ -------- 2022年 -------- ▼

▼ -------- 2021年 -------- ▼

▼ -------- 2020年 -------- ▼

▼ -------- 2019年 -------- ▼

▼ -------- 2018年 -------- ▼

▼ -------- 2017年 -------- ▼

▼ -------- 2016年 -------- ▼

▼ -------- 2015年 -------- ▼

▼ -------- 2014年 -------- ▼

▼ -------- 2013年 -------- ▼

▼ -------- 2012年 -------- ▼

▼ -------- 2011年 -------- ▼

宇部市の環境学習施設
銀天エコプラザ ときわミュージアム 体験学習館「モンスタ」 アクトビレッジおの
銀天エコプラザ お知らせブログ

「小規模離島の海ごみ問題について考える勉強会」の報告(その2)

2022年12月04日

後半はとくに注目すべき取組例として、さらに3つのグループの活動が紹介されました。

一つ目はマナティプロジェクトで、ワンコインで訪問客と島の地域をつなぐ活動です。

マナティプロジェクトは、(株)マナティと地域のマナティパートナーとビジターの3つの主体から構成され、地域のために何かしたいマナティパートナーが契約し、マナティはパートナーにのぼりとバッグを無償でレンタルします。

島をきれいにしたいビジターがパートナーのお店や企業や団体で500円を払うと、清掃に必要なバッグと軍手が貸し出され、回収後、元のところに回収ごみを入れたバッグを返却する。
パートナーは、ゴミの処理を自治体等と相談の上、処分する。500円はマナティとパートナーで半々とするといった仕組みのようです。

すでに沖縄本島や久米島で100を超えるサポーターがおられるそうです。 
パートナーにとっても、島がきれいになること、ビジターに地元のことをよく知ってもらえることがよいということのほか、ビジターにとっても地元の人とのふれあいができてよかったという感想も多いようです。

二つ目は、村おこしNPO法人ECOFFの活動です。
2011年に創業し、離島、農山漁村への住み込み型ボランティアの養成を目指して、全国に幅広く事業を展開されています。この勉強会では代表の宮坂大智さんは出張中の台湾の澎湖島からの参加でした。

村おこしの農業支援を主とする幅広い活動の中で、ビーチクリーンはその一部で、それぞれ参加者の判断によります。対象地域は、離島などで、期間は10日間で、参加費は38,000円で、旅費や滞在費は別途、自己負担のようです。なお30の離島のうちほとんどで、海ゴミが問題になっているそうです。
ECOFF事務局は現地の世話人と連携して、実際のプログラム内容はそちらで決めてもらっているということです。
台湾の澎湖島は資金が比較的潤沢で、やりやすいそうです。

現在活動地域は41地域、参加者数は延べ2821名にものぼるとのことです。
海ごみ筏コンテストや海ごみアートの企画などもされているようです。

三つ目は、山形県酒田市を拠点にする合同会社とびしまの活動について、代表の松本智也
さんのお話でした。

合同会社とびしまは2013年に設立され、会社の理念として0次産業としてレ歴史・文化を含む「風景の生産」、3次産業として「体験の生産」としていることはユニークなどころです。
発足以来、質の高い情報発進等、多様な活動を展開されています。

海岸ごみの清掃にはかなり力が入っており、「ヨリモノから海ごみへ」という発想も面白いです。

飛島クリーンアップ作成は2001年から約20年間、参加者延べ4500名、集めたゴミ約48.5トンにも上り、現在は山形県の取り組みとして位置づけられてきているようです。

とびしまクリーンツーリズム(1泊2日)2014年~2019年まで参加者1700名、集めたゴミ780袋という大きな実績を残しています。

1泊2日の環境教育ツァーは1日目はグループづくり、2日目は海岸ごみで色々体験させ考えさせるプログラムになっているそうです。またコロナ禍ではオンラインの学習もされたとのこと。

その他、NPO法人国際ボランティア学生協会(ivusa))に所属する学制ボランティアとともに清掃活動を行っているそうです。はじめは2016年に150名の学生ボランティアが飛島に来て清掃活動が行われた由。

鶴岡高専や(株)石林製作所等と連携して、海ごみクリーン自動ロボットの試作も行っているとのこと。

松本さん達が目指すのは、できるだけ島民として移住するような姿であるようですが、誰でも島人になれるようなオンラインコミュニティを実験中ですでに200人以上の参加者がいるそうです。

この勉強会全体を通して、関係人口を増やすということが共通の認識であったように思いますが、その際気をつけることとして、まずテーマを決めること、次にプロセスを共有することであるとされました。少なくともそれぞれテーマを絞ることで、人が集まりやすいと言うことでしょうね。

さらに、事前のアンケートで「人の意識を変えて行くにはどうしたら良いか」というのがあったが、地域の人の意識を変えることも難しいことがあるが、どうでしょうか、という問いかけに対しては、「人の意識は簡単には変えられない。個人的には、とにかくやっていればいいのではと思う」ということでした。

活動の継続性について、マナティの金城さんは、「地域の人から笑顔をもらうことが、大きなモチベーションになる」ということでした。

じっくり聞き直してみると、非常に色々な示唆に富んだ勉強会でした。
また、このように多くの若い人達が、真剣にこのような難問題に取り組んで入ることに、心強さを感じました。やはり若い人達のエネルギーはすごいですね。

主催者の方々にお礼申し上げます。         (文責:浮田正夫)

閲覧数 669 コメント 0
コメントを見る・投稿する
この記事のURL: http://www.ubekuru.com/blog_view.php?id=5982

◆ 現在、コメントはありません。

この記事へコメントを投稿します。

名前

コメント ※必須

画像認証 ※必須

画像に表示されている数字を、左から順に下に入力してください。

(上に表示されている数字を左から順に入力してください。)



ページの先頭へ