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瀬戸内海などの海岸漂着ごみと海底ごみのこれまでの調査結果を調べて見た。(その1)

2022年10月08日

 先日10月1日の水環境フォーラム山口の一般講演で山口県環境保健センターの下尾和歌子さんから、中身の入った容器の扱いについてのお話がありました。

 その中で、紹介されたガイドライン等を見たりしている内に、10年ほど前から、海ごみに関して結構体系だった調査が行われていることを再認識しました。

 ただ、われわれ自身が体験し感じているように、ごみの分類方法や、結果のわかりやすい表現は難しいという認識には変わりありません。

 情報が多岐にわたるので、海底ごみも含めて、3回に分けて、参考になりそうなデータをまとめて紹介します。

 まず、漁業系廃棄物に焦点を当てた、(公財)海と渚環境美化・油濁対策機構による、平成30年度 漁業系海洋プラスチックごみ削減対策報告書で引用されている環境省のデータを紹介します。色々な意味で参考になる資料です。
http://www.umitonagisa.or.jp/pdf/mb21/report/kaiyou_pla30.pdf


 環境省の平成28年度(2016年度)のデータは次図にあるように、全国10カ所の平均値として重量、容積、個数それぞれについて円グラフで示されています。

 分類区分は、徐々に落ち着いてきたのだと推測しますが、この程度の方がわかりやすいように思います。ただ、流木ではなく、加工された木材は人工物に含まれているところは、われわれのやり方とは異なります。

 また、調査場所は、年々モニタリング場所を変えていくため、外洋に面したところが多く、瀬戸内海は国東しかありませんが、全体的な傾向からすると、あまり違和感は感じません。

 漁具類は重量では30%、容積では28%、個数では25%と、結構大きな割合を占めます。発泡スチロールの容量は16%ですが、個数はわずか3%と少なすぎるように思います。破片は回収していないのでしょうか。
 また弁当箱・トレイ等の食品容器が個数も含めて少なすぎような気がします。

 図は容積の割合ですが、場所による差もかなりあるようです。
https://www.env.go.jp/content/900543354.pdf

 対馬や函館、稚内で発泡スチロールが少ないのも不思議です。漁具類はどの地点も多いですね。対馬はペットボトルも少なく、韓国の対策がうまくやられている可能性もあります。

先ほど引用した漂着ごみの分類区分は、円グラフなどで示す場合はせいぜい10区分くらいがいいと思われます。しかし、排出責任と結びつけるためには、ある程度の細かさが必要です。

これまで、海岸ごみなどの分類・計量をしてきた経験から、折衷案として、個々で示すような20区分程度の分類項目がいいのではないかと思います。ここでは流木も木材も含めていません。

次に、広島県の平成26年度せとうち海岸漂着物対策調査報告書に記載の海岸漂着物の調査結果が示されている。この調査は、NPO法人瀬戸内里海振興会が受託してまとめられたものです。https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/236181.pdf

 西部、中部、東部に分けて回収量の比較がなされています。単純に年間の回収量の比較ですので、大小の比較はできないと思いますが、西に行くほど回収量が多くなっています。

下のグラフ県内全域の回収ごみ人工物の重量割合を示したものです。
 プラスチック類が52%、発泡スチロール17.4%、ゴム類7.2%、紙類・」布類4.8%、材木4.1%、ガラス・金属類3.5%と、これまで、われわれの感覚に近いと感じます。

同じく、広島県西部地域、中部地域、東部地域ごとに、人工起源の回収ごみの組成が示されていますが、西部地域の方が、プラスチック類、発泡スチロール類の割合が高めになっています。

 右下のグラフは、回収したごみの処分方法としては、市町がやってくれる割合が大部分を占めています。(その2につづく)

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