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電子ごみ(e-waste)アートでガーナのゴミ処分場スラムを救う長坂真護さんの活動
2022年09月06日
福井県の工業高校を出て、ファッションデザイナーを目指し上京、ホストも経験したという異色のアーティスト兼実業家として活躍されている長坂さんの紹介です。
ファッションデザイナーから電子ゴミアーティストへの変身のきっかけは、雑紙Fobesでガーナのゴミ処分上で刃粗く少女の写真を見たことだそうです。
2017年に初めてガーナの首都アクラのAgbogbloshieゴミ処理場を訪れ、資本主義のまぎれもない真実を見てしまったとのこと。日本からの電子製品のゴミも中古品経由もあろうが、大量に持ち込まれていた由である。
その後の行動がすごいもので、子ども達の学ぶ場の建設や、最近は博物館の建設もしているということです。
グーグルマップより、ガーナの位置、アクラの位置、ゴミ処理場の位置を示しておきます。
下のStreet Viewはごみ処理場沿いの河川が Korle ラグーンに注ぐ辺りの道路から上流側を見たものです。結構ごみも多いようですね。
Agbogbloshie ごみ処理場、グーグルマップの写真と、News23の動画で出てくる空中写真です。
次の図は、真護さんが15分の短時間に彼の一連の仕事と意味合いについてプレゼンをされている動画の一部です。
左側の図はその時白板を使って説明された図ですが、まず自分のやっているのは、CSRではなくCSV(Creating shared value )であるとし、文化すなわちごみアートで、経済価値を生み、そのお金の大部分をもって Agbogbloshie の環境を改善し、また文化を向上するという持続可能な循環を図っていくという説明でした。
2018年に電子ごみでつくった画が1500万円で売れ、そのお金でまず防毒マスク800個を持って行ったということです。
また横軸(時間)、縦軸(経済価値)。好きなことをしている時間は短く感じ、嫌いなことをしているときは、時間を長く感じる。われわれはほとんど第1象限、右上の部分で生きている。国で言うとアメリカはいちばん右上にあるが、ガーナはいちばん左下にある。
なぜ2年目に作品が1500万円で売れたかを考えると、Agbogbloshie のスラムの人々の思いを電子ごみアートの形で、移動してマイナスをプラスに転じたということだとされました。
完全に理解できたわけではないので、3千万円投じてハリウッド映画を作成中という、その一部も紹介されているので、以下の動画を見ていただければと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Pe2gZ6rAAO4
以下は先述のNews23の一部と、東京上野で、今秋に開催される長坂真護展のお知らせです。
宇部ビエンナーレでも昔、殿敷侃さん(1942-1992)のごみアートが展示されたことがあります。
http://ubekuru.com/blog_view.php?id=5215
長坂真護さんは1984年生まれで、訴えたいところは共通し愛知田と思いますが、グローバルの時代、若い人の感性さすがだと、感心しました。(M.U.)
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