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瀬戸内海研究フォーラムin福岡の内容紹介(その3)です。

2021年10月25日

その3は、市民活動の紹介ですが、印象に残った三団体の取り組みだけ紹介します。

まず豊の国海幸山幸ネット事務局長であり、北九州インタープリテーション研究会代表の原賀さんのお話です。インタープリテーションと言うのは通訳といった意味ですが、子ども達や市民の方々に自然や文化遺産の大切さを伝えるのに、ずいぶん工夫が必要であるということです。

原賀さん達の場合は、自ら絵図を描いたり、あるいはウミガメの帽子やズグロカモメ等、様々な生き物に擬した衣装、その他、布で縫い上げたカブトガニ等の生き物たちを使って、子ども達に説明されているそうです。

お話の中では、子どものころに慣れ親しんだ行橋市を流れる祓川河口の少し南にある沓尾海岸に漁港道路の建設計画があり、これに反対する運動にさんかすることになり、路線をやや沖側に移すことに成功されたようです。九州大学の島谷先生の協力も得られたそうです。

この海岸にある姥が懐は、毎年英彦山神宮がお汐井取りの神事を行なっているそうですが、最近この洞窟に砂が埋まったので、道路建設にも携わった地元の土建業者の協力も得て無事砂の撤去が行われたそうです。
その他、原賀さんらのグループは郷土の文化遺産の発掘や、色々な活動をされてきています。

参考までに、2015年に収録されているTEDの動画では、ESDに絡めたお話で、アートで古里の自然や文化を布絵シアターの実演がなされています。https://tedxfukuoka.com/ls/spk_txfw2015_haraga/

二つ目は魚部カフェ バイオフィリアの発表です。
元々生き物好きの高校生や若者たちが集まって、色々な活動を繰り広げてきたようですが、そのうちに、生き物に関する資料等の展示、カフェも営業し、情報誌を発刊するなど、ユニークな活動に発展しているようです。
https://blog.goo.ne.jp/gyobu2005

どじょう丑の日プロジェクトでは、絶滅危惧種のニホンウナギの保護を念頭に置いて、宇佐で養殖されたドジョウと、自ら無農薬で栽培して収穫したお米を用いて、どじょう丼をカフェのメニューに加えたり、パンの耳を利用したホットドッグも同様です。

元気な女性がお気に入りの動物をかたどった帽子をかぶって説明する、活動のプロモーションビデオも楽し気で、好感のもてるものでした。

右下の写真は以下に紹介する活動の舞台である曽根干潟の空中写真です。沖合に見えるのが北九州空港です。
日本の三大干潟とも言われ、ズグロカモメの越冬地としても知られています。

上2枚の写真は東朽網まちづくり協議会の玉田さんによる源流から干潟までの参加体験型環境保全活動についての発表です。

朽網川上流には農業用ため池である昭和池があり、源流には水晶山があります。朽網という地名は、景行天皇が土蜘蛛討伐の際に、葛の網をしいたところそれが朽ちたことに由来するそうです。https://folklore2017.com/timei900/0209.htm

ともあれ、住民団体の活動としては、河口のごみ清掃、干潟生物・希少動物の観察会、昭和池・もみじ谷周辺の環境整備、カブトガニの産卵鑑賞会と河口・海浜清掃、水晶山清掃登山、朽網川の清掃、昭和池クリーン作戦と植樹活動、海浜ウォーキング(清掃と野鳥観察)と非常に活発なもので驚かされます。おわりに、やはり世代交代後継者の育成のお話がありました。

下の2枚は、東朽網小学校の取り組みです。同校6年生によるビデオ発表はこれまた大変レベルの高いもので驚きました。

左側の写真はカブトガニの血液からコロナ検査薬をつくるために40尾が犠牲になっているというものです。一線の研究者の指導があるとは思いますが、その他、大人顔負けの立派な内容でした。

学校上げての観察会では上級生が下級生への説明役をするそうです。

参考までに、東朽網小学校のそねっとカリキュラム3年を示します。
隣接の苅田町には日産九州工場があり、日産財団の助成事業を受けられたのではないかと思いますが、いずれにしてもESDがらみで、非常に積極的な取り組みが行われているようです。 
https://www.nissan-zaidan.or.jp/interview/subsidy-200501/

綜合的な学習において、40時間が曽根東の宝物として水環境に焦点をあて、その中でも平尾台や曽根干潟での活動や学習がかなりのウェイトをしめているようですし、また小さな国際人8時間でも伝統的な文化を学んでいるようです。

とくに育みたい9つの力として上げられている、
①考える力、②かかわる力 ③よさに気付く力 ④考える力 ⑤伝える力 ⑥ともに創る力 ⑦挑戦する力 ⑧見通す力 ⑨行動する力 は、
これまで慣れていた7つの力、
① 持続可能な開発についての理解、②より良い将来社会を思い描く力、③多面的 総合的に考え、本質を見抜く力、④気持ちや考えを伝えあい、表現する力、⑤他者と協力して物事を進める力、⑥多様な価値観を認め、尊重する力、⑦進んで参加する態度

今回、北九州市とくに京築地方の自然環境と古代からの文化の豊かさを活かした様々な活動事例を知り、非常に充実した活動が行われていることを知ることができました。やはり、そのような活動には若い人たちが中心になっていることも納得することができました。

北九州の洞海湾汚染等の公害克服とエコタウン、環境共生都市への脱皮についての部分の紹介は省かせていただきましたが、優れた企画をたてられた運営委員会の方々に敬意を表します。

なお、次年度のフォーラムは山口での開催になるようです。(文責:浮田) 

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