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第4回環境サロン山本裕子さん「インドネシアでの半年間の生活を振り返る」の報告です。

2019年12月04日

11月28日第4回環境サロン山本裕子さんによる「インドネシアでの半年間の生活を振り返る」がありました。

山本さんは 2002年3月 北海道大学大学院工学研究科都市環境工学専攻博士後期課程修了後、5年間、国際連合大学高等研究所(東京)などに勤められた後、2007年4月から2019年3月まで北海学園大学工学部社会環境工学科 准教授。今年度より、宇部に居を移され、夫君にしたがってインドネシアのリアウ大学で半年間を過ごされました。

今回動画記録に失敗しましたので、きちんとしたレポートができず、申し訳ございませんが、当日の配付資料を利用させていただいて、内容を紹介させていただきます。

インドネシアは、人口2億6400万人、面積192万km2、GDPは世界の16位の大国である。イスラム教徒が87.2%と多く、早朝にモスクからお祈りの声アザーンが流れる。夜11時頃も。島の数1400以上、多様な民族からなる国である。
滞在したのはスマトラ島リアウ州の州都ブカンバルで人口100万人。諸手続のためにジャカルタに少し逗留したが、ジャカルタはごみもすくなく整然とした印象を受けた。しかしブカンバルは人通りの多いところでもごみが多く、水路からもし尿臭がした。
 ごみを燃やしたあとも見られた。一流ホテルの裏にある池の周りにもごみが散乱し、水はきたないけれども釣りをする人もいた。

 ご夫婦共々リアウ大学の客員研究者として研究室一部屋をあてがわれ、また住宅は大学の先生所有の一戸建てを貸していただいたそうです。イスラムの教えで施しの心があるようで、近所の人から料理の差し入れなどもいただいたとのこと。
水は地下水をくみ上げて、屋上のタンクに上げ、飲用以外に使用した。飲用水はガロン水を購入して調理等に用いた。
 ボトル水はミネラルウォーターと脱ミネラル水の2種類があった。後者は地下水を膜処理してミネラル分を除去した水である。
 シャワーはお湯なしで、トイレは水洗だが、地下の沈殿槽で、上澄みが放流される仕組みであるが、底が抜けていて地下浸透する構造になっているものも多いようである。
当初、歯磨きには雑用水を使っていたが、あとではガロン水を使うようにした。野菜を洗うのも仕上げはガロン水で洗う人も多いようだ。
 生活雑排水はそのまま水路に放流される。

 ごみ収集は分別なしで週1回の収集である。ペットボトルは収集車の後ろに取り付けた大きなポリ袋に入れていた。電気代はコンビニで事前払いをする制度になっていた。電気は水力と火力だが、時々停電があった。ガスボンベもコンビニで調達する。
 交通は歩行者信号はなく、車道は中央分離帯があるので、かなり走ってからまた戻るような不便さがある。バスはあるが気長に待たなくてはならない。配車アプリのGrabあるいはGo-jekがあり、割に安くて便利で、通勤等に利用していた。

ブカンバルの浄水場を見学したが、シアク川から400~500L/secの水を取水し、市の中心部にのみ給水しいている。凝集沈殿砂ろ過で減水水質はPH4~5、色度500、濁度50NTU程度、処理後はpH5.5程度、色度15~50、濁度2~5NTUで、泥炭水であるのでpHは低め、色度が取り切れていない。

沈殿池には傾斜板が入っていて、上澄み水はかなり綺麗になっている。この水がさらに砂濾過池でろ過される。

 水質分析室にはジャーテスターやpH計、濁度計、色度計などが置かれているが、蒸留水製造装置はなかった。ジャーテスターは使われていないようであり、定まった薬品注入量で管理されているようであった。

 郊外では、大きなプラスチックのタンクに、屋根に降った雨水を集め布で漉した水を使っている家もある。

 ブンカリスの水道についても。見学され、紹介していただきましたが、この浄水場に関しては、JICA草の根技術協力事業を2015~2018の3年間実施したので、見学時にドローンを飛ばして、空中からA系 ,B系二つの浄水場をスマトラ島本土の方向に見た写真と、貯水池を撮影されたもの、いずれも貴重な写真を、示させていただくにとどめ詳細は割愛させていただく。
左上1枚目の写真ではブンカリス島自体非常に平坦な地形であることがわかると思います。左下の貯水池の空中写真では、渇水期でほとんど水が干上がっている状況が写っています。ブンカリス市の場合はブカンバルに比べると水質面のみでなく、水量不足の問題がより深刻です。しかし、ブカンバルの浄水場の紹介の時にも言っておられましたが、貯水池の容量を増やすために掘り下げると、地下水位が低下し、泥炭の酸化や森林火災も起こりやすくなる事にも注意が必要です。
 宇部市上下水道局の協力で技術指導をさせてもらった経験と比較すると、州都ブカンバルの浄水場の管理もあまり変わらず似たりよったり印象を受けましたが、職員の規律はブンカリスの方がだいぶ良くなっていた感じだったようです。

右上の写真はブカンバルのごみ埋立地を見学された時のものです。ブンカリスの処分場より、人口が多いだけに、ごみの高い山ができています。右下の写真はやはり、ドローンで空中写真を撮られたものです。白いごみの山の横に黄緑色の池が見えますが、浄化槽汚泥の処理施設が併設されていて、そこからの排水で、アオコが濃密に発生していると言うことでした。

ブンカリスのまちの中でも、ブカンバルと同様、ごみの散乱が目立ちますが、今回、演者は、「なぜごみだらけなのか」という印象を強く受けられたようです。その理由として、いくつかの要因が推察されています。ムスリムの人達は割に清潔好きで、ごみに係わることはあまりしたくないと言うところがあるかも知れません。
 ジャカルタの町に見られるごみ容器の分類の有機ごみ、無機ごみ、有害ごみの分け方もやや実用的でない感じがします。

最後、まとめとしてあげていただいた4点はそれぞれ非常に重要な点を上げていただいていると思います。
 4つめの泥炭火災による大気汚染については、帰国間際にご自身が経験されたことで、地域住民にとってはたいへん深刻な環境問題であることが伝わりました。

ディスカッションでは、以下のような議論があった。
・マレー海峡に面した海岸の浸食の問題がインドネシア政府の注目を集めている。海岸線が後退すれば、その分、領海も狭まるという面がある。
・帰国前の2週間、泥炭地火災によるヘイズ(煙害)がひどく、気管支炎で体調を崩すほどだった。最後の講義の予定も休講になってできなかった。
・CO2排出もさることながら、地元民の健康問題も深刻である。家が開放的な構造で、住宅内にも入ってくる。
・インドネシアの平均寿命は? → 69歳と思う。
・ごみのポイ捨てなど、宗教と教育で、啓発できないか。自治会組織はあるのだろうか。
・最近別の人から、宗教上ごみを焼くことができにくく、焼却施設が整備できないと言うことを聴いたがどうなんだろうか。
→大学構内でごみの清掃活動を学生に呼びかけてやってみたが、あまり身が入らなかった。
小さい頃からの教育が大事か。モスクではコーランにかかれていることしか教えないかもしれない。
色々、考える必要がある。

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