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中国の廃プラ輸入制限、事業系の廃プラ処理に大きな影響
2018年11月19日
中国から始まった廃プラ輸入制限は、とくに事業系の廃プラ処理に大きな影響を与えているようです。
やがて、家庭系一般廃棄物の廃プラ容器包装ごみのリサイクルにも影響してくるモノと思われます。
政府は、逆手にとって、日本の焼却技術を輸出する方針を打ち出したようですが、やはりプラスチックそのものの使い方について見直していく必要があると思われます。
事業系廃プラの方がむしろ家庭系廃プラより、質が悪いのではないかという話も聞きます。家庭系にしても容器包装材そのものが複合材料になっていて、効率的なリサイクルができない場合も多く、焼却してサーマルリサイクルに頼ることになりがちです。
また産廃プラは一般廃棄物プラよりリサイクルしやすいのではないかと、思っていましたが、セメント燃料利用にしても、塩ビ系のものは嫌われるな、色々制限があるようです。
週一回の容器包装プラ収集の排出のときも、こんなに色々な素材が混ざっていいリサイクルができるのかと疑問に思います。やはり、最後リサイクルや処理まで考えたものの使い方を考える必要があります。
ネットの情報から昨年と今年の日本の廃プラ輸出量をそれぞれ上半期で比較したグラフがありました。
劇的に変わっていますが、上半期では2017年の中国および香港への輸出量は2018年では半分程度しかカバーできていません。
そもそも、自国で後始末できないようなモノの使い方はしてはいけないのではないかと思います。
ちなみに、平成28年度における、市町村が収集したプラスチック容器包装のうち、協会に引き取られた89%は材料リサイクルあるいはケミカルリサイクルに全量まわされ、固形燃料化率はゼロです。
しかし、おそらく市町村が処理する11%は焼却してサーマルリサイクルあるいは固形燃料化による処理であるでしょう。
業界筋のネット情報に、複合材質のプラスチック容器包装を評価するものがあるので、紹介しました。
やはり使う人の利便性を重視した一面的な見方であり、カスケード型リサイクルなり、1回使用後、サーマルリサイクルに回すとして、温暖化ガスの排出など、環境外部費用を含めたコストと便益の評価をする必要があると思われます。
そろそろ価値観そのものを見直す時期に来ているのではないでしょうか。
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