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水俣研修ツァー2日目、水俣市の生ごみを堆肥化している吉永商会の堆肥工場を見学しました。

2018年10月14日

吉永商会の堆肥工場は、水俣市街から50分ほど、標高450mの山中にありました。近くに少し開けた高台があり、畑がありました。

途中は人工林が多い地域です。
到着が12時前になったので、昼休みを費やして、森常務に説明していただきました。

原料倉庫の屋根には沢山のカラスがいました。臭気もかなりありますが、騒音や悪臭の基準はない地域で、近所との関係が良好であればいいそうです。

もともと焼酎廃液などの海洋投棄の会社だった。海洋投棄が禁止になり、H22年に完全撤退した。H14年に堆肥化事業に着手し、翌年から稼働した。地元の人達による堆肥化施設があり、それを引き継いでいったので、地元との関係は良好であるとのこと。

原料は焼酎廃液(廃酸として分類)、スギの樹皮、下水汚泥、浄化槽汚泥、食品工場系汚泥、鶏糞、生ごみなどです。

焼酎廃液は水分が多いので、発酵の後の方で、混合する。原料の混合は移動式の大型ミキサー車で、行い、その後も、各区画から堆肥を前の床スペースに取り出して、ミキサー車で行うそうである。

生ごみはホッパーから、破袋、すりつぶし、これに元肥堆肥と樹皮、鶏ふん、下水汚泥などを配合し、発酵させる。焼酎粕は堆肥の水分が飛んでからのちに加える。

80~85℃以上にして、雑草の種や病原菌などを滅菌する。
下からブロアで空気は送っている。夜間はとめている。

下水汚泥などの割合が多く、脱水汚泥でも水分の差があり、水分の調整が必要であり、下水汚泥も水分82%以下、83,84%とかになると発酵に影響を与える。

そのためバイオマス燃料を用いた乾燥機も設置して一時使用していたがいまはやめている。 原料14000トンが、途中水分が蒸発して、1/4程度、4000トン弱になる。うち2000トンは仕掛品として、堆肥の元肥として循環利用する。2,3回分は貯留容量がある。

生ごみも焼却コストに比べると、堆肥化の場合13200円/トンで焼却コストの1/3ですむ。収集運搬は3社が請け負っていて、1400万円/年。3社それぞれ地域を替えて公平化を図っている。またそれぞれ独自の堆肥化工場を持つ。リスク分散のためもある。

だいたい生ごみの搬入は1日に2トン車が3台程度で4,5トン/日というところか。水俣市、芦北、津奈木の約4.8万人分のごみである。堆肥化とメタン発酵を比較すると菊池市のメタン発酵の場合50億円かかったが、この堆肥か施設は5億円くらいであった。

原料の供給は順調だが、製品堆肥の需要が思わしくなく、対策としてH24からH28年に5年間農業部門を立ち上げたが、しかし地元JAや農家の協力は芳しくなく、土地、水利面で協力があまり得られなかった。とくに水がもらえず、採算がとれず撤退した。

さらに、堆肥をバイオマス燃料として利用することも考えているとのことであったが、そうなればせっかくの良い循環がなくなることになり、ぜひ存続を期待したいものである。

強調しなくてはならないのは、食糧自給率と資源循環のための農業の強化が必要であること、それと農業サイドの理解と協力、廃棄物循環の生産者責任の認識などである。

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