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反時計回りしてほしい時計

2017年10月21日

米科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」の世界終末時計

世界終末時計とは時を刻む時計ではなく、世界が終わりを迎えるまでの時間、人類が滅亡するまでの時間を午前0時とし、それまでの残り時間を象徴的に示した地球規模の時計です。今年、この時計の残り時間が2分半となり、極めて深刻な状況になっています。
世界終末時計が誕生したのは1947年、アメリカの科学雑誌の表紙として登場したのが始まりで、世界中で起こる様々な要因によって時間が進んだり戻ったりします。1991年にはソビエト連邦崩壊や第一次戦略兵器削減条約が結ばれ、大きく時間を戻したこともありました。しかし戦争や核の脅威、近年では気候変動、環境破壊なども時間を大きく進めてしまいます。日本では2012年に東北地震による福島第一原発事故が起こり、この原発事故も世界終末時計を進めてしまった要因のひとつになりました。
今年もあと2ヶ月強になりましたが、針を進めてしまう出来事がたくさんあったように思います。世界終末時計は時間を戻すことができる時計です。これ以上、この時計が進むことのないように、微力ながらも日常生活でできることはたくさんあると思います。

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