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「心の環境を健全に保つために、大切な人の心に耳を傾けてみませんか?」

2016年08月03日

第3回環境サロン
7月29日(金) 18:00~20:00
「心の環境を健全に保つために、大切な人の心に耳を傾けてみませんか?」
講師 : 宇部フロンティア大学 人間環境学部 看護学科 
立川 美香 先生

立川先生は、企業内の心の病にかかわってこられた経験から、どうしても大学院で勉強したいというお気持ちになられて、宇部フロンティア大学で臨床心理学の学位を取られた経緯をお話になられました。そのような経緯から、現在では宇部フロンティア大学の人間環境学部看護学科で教鞭をとられる一方、NPOメンタルヘルス研究所理事・山口いのちの電話広報担当・山口県産業看護研究会会長などを務められています。
 ご講演は、最近心の病で会社を休む人が多くなった、とか、今まで心の病とは全く縁のなかった人が、ある日突然うつ病になるなど、以前と比べると強い不安、悩み、ストレスが多くなっていると感じられることから、本題に入っていかれました。

1. ストレスとは
 ストレス状態を引き起こす要因としての「ストレッサー」と、精神や体がそれに反応して引き起こされる「ストレス」の関係を説明されました。外部要因としての「ストレッサーは、①暑さ寒さのようにコントロールできるもの、②事故、事件、家族の死のようにコントロールできないもの、③コントロール可能なのに「どうすることもできない」ストレッサーなどがあります。また、個人の心の内面にある葛藤もストレッサーになります。
ストレスは「からだの変化」、「こころの変化」や「行動の変化」として現れます。ストレスと病気の関係については次の図に網羅的に示されています。

2. ストレスと病気の関係
 ストレス関連の疾患は、身体的な疾患、心に現れるストレス病など多様な症状が現れます。からだに現れるストレス関連疾患は下図に示されます。

また、心に現れるものとしては、パニック障害、強迫性障害、PTSDのような不安障害と、うつ病に代表される気分障害があります。一生のうちに一度はうつ病を経験する人は約15人に一人と言われており、うつになった人のうち、約1割の人が本気で自殺を考えたことのあると言うデータがあります。うつ病の体調変化の症状は不眠、食欲減退、疲労倦怠感、動悸、胃の不快感、めまいなどがあり、気分の変化としては、抑うつ気分や興味関心の著しい減退などがあります。これは単なる疲労だ、更年期障害のせいだ、気合が足りない、自分はこんなに弱いはずがない、などとうつ病だと思いたくない気持ちが、うつ病の症状をますます悪化させることになります。

3. ソーシャルサポートの働き
ストレス反応を弱める働きは、仕事の負荷の軽減などの人の配慮、何時でも気軽に話を聞いてくれるという精神的な支えが重要です。良い人間関係は、重要な緩衝要因となるのです。今、緩衝要因としてのソーシャルサポートが注目を浴びています。ソーシャルサポートとは、家族・友人・団体・組織などからの支援を意味します。「人に良い感情を抱く、人から受け入れてもらっている、人は良くしてくれる」といった経験のない人は、40歳になっても問題が残る場合が多いです。家事や子育てを手伝ってくれる家族いること、困ったらいつでも話せる相談相手がいることに、人は幸せを感じ、生きる喜びを味わうのです。

4. コミュニケーションの基本
 考える対象があるとき、知りたい対象があるとき、心が対象者に向かって開かれ、言葉や気持ちが沸き起こり、対象とのコミュニケーションが生まれます。コミュニケーションの基本は、①聞く技術、②質問する技術、③応答する技術、④共感する技術です。
大切な人の心に耳を傾けてみませんか? 関心を寄せている気持で聞き(傾聴)、相手のありのままを受け止め(受容)、私があなたと同じ状況ならこんな風に感じる(共感)ましょう。傾聴は相づち、受容はおうむ返し、共感は言い換えでコミュニケーションをうまくとりましょう。
講演の最後に、横山沙季さんと言う絵描さんの絵が2枚披露されました。一枚は講師の立川先生が横山さんにリクエストして描いてもらった絵で、大きな円や小さな円などいろいろな色と大きさの円が重なったり、離れたりしている絵で、私たちの世界の絆の大切さを視覚化した絵だとの説明がありました。またもう一枚は、「不恰好なハートの中にいる少女」の絵で、「不恰好でもいいではないですか。大切な人の心に寄り添ってみませんか?」とメッセージを送られました。
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講演の後、質疑応答に入りました。
今回の質疑応答は、普段の環境サロンの質問と応答のパターンと少し異なって、質問者は自分の体験を語り、自分の心における決着もある程度語って、講演者が応答する以前に自身で納得しているケースが多かったように感じました。それ故、Q&Aのまとめ方よりも、各人の意見の表明を主に記述することとします。
・ 入退院を繰り返し、未だに回復していない人が、自分の体験と気持ちを文章としてまとめた。機関誌に掲載しようと考えているが、講師の先生にも読んでほしいと考えている。
・ 昨今はストレスが非常に多様化している。会社の中でも適切な対応が大変であると感じている。会社では、教育に対応する経費が真っ先に削減される。これも問題だ。
・ 上司はコミュニケーションについて良く知っておかなければならないと感じた。結局は人間関係。上司が悪いといろいろと問題が生じる。
・ ゆっくりと、長く続くストレッサーは、注意しないと或る時、突然、カタストロフィーが起きる場合がある。これを避ける方策はあるのだろうか。
・ 発達障害とうつ病の違いには、遺伝的な関与もある程度あるようだが、詳しい議論は抜きにして、会場での意見交換が行われた。
・ 最近の若者は上昇志向が弱い。ペイペイで私は満足ですと言ってしまう。人とのかかわり方が変わってきている。男性の女性化も問題だ。環境ホルモンの影響があるのだろうか?
・ 結婚しない女性、男性が非常に多い。既に敷かれたレールの上を走るのは良いが、結婚は違うレールに乗り換えること。これをためらう人が多い。
・ 常盤公園の来園者が、ポケモンGOで変わったような印象を受けた。さみしい感じを受けた。   
(文責 薄井)

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