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遅くなりましたが、赤田先生の第1回環境サロンの概要をまとめました。

2016年07月01日

6月16日(木)「私がかわる 明日がかわる 地域が輝く 地域拠点づくり!と題して、赤田博夫さんに、地域と学校の関わりについて、上宇部校区での取り組みを中心に話していただき、とても参考になりました。

赤田さんは、35年間教育界に身を置かれ、うち15年は小学校教員、20年間は、2回に分けて、県教委で主に社会教育主事としての仕事に携われた。平成26年3月に鵜ノ島小学校校長を退職され、同年4月より、上宇部ふれあいセンター館長として活躍されている。

まず、生涯教育、学校教育、社会教育の関係について、学校教育は生涯教育の一部であり、学校教育の主体は義務教育の小中学校9年間で、それを除くすべての教育は、端的に言えば、社会教育と考えてよいとのこと。

一方、公民館、ふれあいセンターは市民活動課の管轄で、一般の市民サービス業務もあり、社会教育にも不十分な面があり、まして学校教育には係わりにくい状況がある。
館長が、校長経験者であれば比較的学校に入りやすいが、そうでなければ入りにくい傾向がある。

昭和27年にPTAができたが、本来はPTCAでなければならない。




学校と地域の連携の重要性、コミュニティースクールの学校運営協議会ができてからもすでに7,8年になり、地域協育ネットも形成され、地域貢献という言葉も盛んに聞かれるようになった。地域の声を聴く姿勢が徐々にできつつあるが、学校の壁はまだ高い。

コミュニティースクールは学校教育主導であるが、地域協育ネット(幼児期から中学校卒業の15年間程度までの子どもたちの育ちや学びを地域ぐるみで見守り、支援するための、概ね中学校区を一まとまりとした仕組) は、社会教育主導である。

地域貢献は学校教育と社会教育のミックスで、地域清掃など、いろいろ実践されているが、どこまで本気でやられているかは明らかではない。

次に、学校と家庭の関係だが、、昔は、子どもを人質に出しているような感覚で、先生様と尊敬していた。今は、モンスターペアレント、クレーマーが多くなった。少子化になり、大事に育てるようになったこと、親も忙しくなり、学校に教育を全てゆだねてしまうようになった。また、家庭と地域の関係も、非常に疎遠になっている。

今の学校は、問題を起こす子どもたちや、モンスターペアレントへの対応などで、先生方は本来の授業準備も十分できないような状況になりがちで、授業が成り立たないようなこともある。地域の支援なしではやっていけないような状況である。

地域教育力をつけることで、学校先生、生徒達、地域の高齢者の三者が三方よしの関係になりうる。

ここで、社会教育学者 三浦誠一郎の 「教育木枯らし」の本の中に出てくる、雨ニモマケズの替え歌を紹介された。原詞と反対の対照的な子どもの詞で印象に残った。

雨にも負ける 風にも負ける
雪にも夏の  暑さにも負ける
ひ弱な  体を持ち ・・・・

平成22年修善寺小学校校長になったが、CS導入時、県教委の社会教育課にいて、コミュニティースクールの進め方いくらか理解していた。地域の人20人くらいが係わったことで、子どもの学力も上がるし、地域の人たちも元気がもらえて、医療費が下がるという話もあった。
係わってもらった地域の先生を、子どもたちに、先生と呼ぶように指導し、子どもが外で挨拶すると、親も挨拶するようになる。
社会教育推進員が各校区に設置されている。
 上宇部まなびーや 地域貢献のための教養講座だが、昨年から始めた。
 「まちの駅」の立ち上げにあたっては、先進地として、佐賀市の勧興公民館に見学に行った。

できるだけ地域からの声を上げてもらうこと、地域の意見を聞かなかったり、これまでのやり方を踏襲することにこだわる方はだめ。よそから来た人材を大事にする。 固定した人材が動いていることが多く、前年度踏襲になりがち。
 メダカの法則というのがあるが、水槽に透明ガラスを入れると、それになれてガラスをのぞいた後も、制限された行動をとる。新しいメダカは当然それにとらわれない。
 一般的には年寄りよりも若い人を登用することが大事。また、女性の考えを大事にする。自分の考えに固執しない 否定から入らないこと。
 PDCAでスパイラルアップを図ることも大事だ。

質疑:

○社会教育推進委員というのはどういう役割をして、どう選ばれるのか。動かないで、つとまるような役職は意味がない。
→ 自治会の推薦などで、適当に選ばれるところが多いのではないか。社会教育課なり市民活動課にきかれるといい。

○地域差がある原因として、大きな要因はなにか。
→ たまたま、上宇部の場合、社会教育の経験を生かせたことがある。
 上宇部は宇部発祥の地だからなんとかならないかという声もあった。やはり地域の声が大事ではないか。
 コミュニティー運営協議会に話を持って行かれたり、館長に相談されたりすればいい。ふれあいセンターの館長の役割は大事と思う。

○上宇部も高齢化が進んでいるが、80近くでも若手。みんな地域貢献はしたいという気持ちはある。やはり館長さんの思い、情報発信が半端じゃなかったということではないか。授業参加は非常におもしろかった。赤田さんの場合は、社会教育主事としてのキャリア、最適な得難い人材。

○校区の社会教育推進員8人おられるというが、どんな人がなられていうるのか。上宇部では、館長の呼びかけに対して動きがいいと感じたが。また、学校の方はどうだったか。
→75歳以上の方がなられていて、センターに一度も顔を出されていない方も多かった。
職員に聴いたところ、前年度踏襲ということだったので、やる気のありそうな50,60代の方にお願いするように半分ほど入れ替えた。ことしまた残りも一部、替えさせてもらった。
 学校の敷居は高いが、まず先生を引っ張り出すことも大事。徐々に出てこられるようになる。上宇部中学の生徒会を動かすことも考えている。校長と相談中。

○アップルのスティーブジョブズは経営を軌道に乗せるための人材を説得するのに、ずいぶん粘り強くやられた。そういう苦労もあるんではないかなと思う。


○孤食、子どもの貧困が、6人に1人ということを聴いた。子ども食堂の店長に聴いたが、現実はむずかしいということだった。平生のつながり、信頼関係がでてからということになると思うが。
→ある校区では4割近い子どもが朝食を食べずに来る子どもがいた。1割強は経済的に食べられない。
たしかに下手にやったら、うまくいかない心配もある。さつまいもを植えているが、今の親は、汗をかかない、やりかたわからない。子どもも同様。われわれを一代目として、過保護三世の時代。

○教育委員会の対応はどうか。支援してくれるのか。

○校区間の差は非常に大きい。学校側、センター側、地域の側でそこまでもりあがらないこともあろう。上宇部の場合は、ふれあいセンターが音頭をとって成功した例、ほかのパターンの可能性もあるのではと思う。

○西が丘のご近所福祉は6年目になっている。20人くらい、女性が主体で月1回喫茶をやっている。自治会が動きの発端になることもあると思う。このお話をきいたら、まだまだだとの思いも持った。

○赤田さんのような校長経験者がセンター館長になるといいのだが。
→校長経験者ならいいということでもない。社会教育が見えていないとだめ。
 学校に入るのはそんなに難しくないと思う。ただ校長だけでなく教頭も一緒に聴いてもらうことが大事。

○校長は、モンスターペアレントの防波堤になるべきじゃないか
→相手の話を2時間くらい聴いて、あとこちらの話をすると理解してもらえることが多かった。時間の余裕がなくなってきていることでゆっくり時間をとれないことも問題。

とにかく、とてもいい勉強になりました。ありがとうございました。

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