ホーム  > お知らせブログ - 銀天エコプラザ > 地球は寒冷化に向かっているので、地球温暖化はさほど心配しなくてよいという論説もきかれるが、真相はどうなのか?
うべっくる
イベントカレンダー
2024年4月
123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930
今月のイベントを見る
お知らせブログ
環境イベント情報募集中!

宇部市環境学習ポータルサイト「うべっくる」では、山口県宇部市で行われる環境イベント情報を募集しています。環境イベントに関する情報はこちらからお知らせ下さい。イベント情報を知らせる

-------- 2024年 --------

▼ -------- 2023年 -------- ▼

▼ -------- 2022年 -------- ▼

▼ -------- 2021年 -------- ▼

▼ -------- 2020年 -------- ▼

▼ -------- 2019年 -------- ▼

▼ -------- 2018年 -------- ▼

▼ -------- 2017年 -------- ▼

▼ -------- 2016年 -------- ▼

▼ -------- 2015年 -------- ▼

▼ -------- 2014年 -------- ▼

▼ -------- 2013年 -------- ▼

▼ -------- 2012年 -------- ▼

▼ -------- 2011年 -------- ▼

宇部市の環境学習施設
銀天エコプラザ ときわミュージアム 体験学習館「モンスタ」 アクトビレッジおの
銀天エコプラザ お知らせブログ

地球は寒冷化に向かっているので、地球温暖化はさほど心配しなくてよいという論説もきかれるが、真相はどうなのか?

2019年02月15日

地球は寒冷化に向かっているので、地球温暖化はさほど心配しなくてよいという論説も時々きかれます。
(たとえば武田邦彦さんhttps://www.youtube.com/watch?v=m-IgXKQyrCU
その真相はどうなのか、先日の地球温暖化セミナーのブログと関連して、 (http://ubekuru.com/blog_view.php?id=5085)ネットで自分なりに調べてみました。


まず、この図は、「太陽の黒点数の変化と気温の変化との間に強い相関があると聞きました。ということは、太陽活動の活発化が温暖化の主要な原因なのではないのでしょうか。」という質問に対する国立環境研究所地球環境研究センターの方による、回答で示されているグラフに、誤解があるかも知れませんが、自分の解釈を加えたものです。

11年くらいの短い周期で青の太陽の黒点数が変化しています。赤の折線が気温偏差です。ごくごくおおざっぱに前半の両者の対応をもて見ると黒点数50の差が0.2℃程度に対応しているように見えます。

しかし1980年代以降で見ると、黒点数は減少の傾向にあるのに気温はむしろ上昇していてこれは明らかに、化石燃料の燃焼等による大気中のGWG濃度の増加によるものと思われます。

黒点数は太陽から来るエネルギーの大きさと正の相関がある(次図②)とされているようですが、CO2のような地球温暖化ガスによる温室効果と比較すると、気温への影響は早いが蓄積効果は小さめなのかなという気がします。

上の図の②の下のグラフは黒点の数の周期的変化を示したものですが、200年以降、ピークの高さが減り気味で周期がやや長くなる傾向を見せています。160年代後半のような長い極小期につながっていくのかどうかは不明です。

さて、下の図の③はもうすこし1600年代まで遡った黒点数の変化が示されていますが、1600年代の後半は黒点数ゼロがしばらく続いています。この時期マウンダー極小期といわれています。

この時期テムズ川に氷の張った絵が描かれています。太陽からの日射量がかなり長い期間小さかったため、極地の氷河が拡大し、一時的に寒かった時期があったということでしょうか。

また、1800年代前半にも黒点数の少ない、ドルトン極小期が示されてます。

温暖化や、海面上昇について、もう一つ比較的身近な縄文時代のことが気になるところですが、これについては、次の図で時代を徐々に遡って、気温変化の傾向が示されたグラフを紹介します。

100万年前まで遡る右上の図では、気温ではなく、地球上の氷の量で示されています。

ここでは、右側の一番下の図に注目して、縄文海進の時代を見てみると、1万年前後から数千年近く気温の高かった時代が続いています。この時代海水面が今より4mほど高かったことが知られています。

https://wattsupwiththat.com/2012/04/11/does-co2-correlate-with-temperature-history-a-look-at-multiple-timescales-in-the-context-of-the-shakun-et-al-paper/
この記事では、気温とCO2濃度の変化が対応して示され、1万1千年前から100年目盛のグラフなので、縄文時代の状況を考えるには理解しやすい。最近では、1000年周期くらいで気温の極大値が見られます。

6千年前辺りの縄文時代の海水位は今より4m位高く、グリーンランドの気温は2℃程度、平均気温で0.5℃程度高かったでしょうか。
しかし下の図で見て分かるようにCO2濃度は265ppm程度で高くありません。

その後、CO2の濃度は8000年前くらいから280ppm程度まで緩やかに増えている。

一方、気温の方は4700年前くらいの極小値から3200年前くらいまで増加するが、その後はむしろ低下の傾向にある。
全体的な趨勢としては寒冷化の方向に向かっていても、少なくとも1000年単位での変化であり、現在問題になっている何十年といった短い期間での変化は、われわれ人類の責任に帰せられることであると考えられる。

同じ記事で、45万年前から5万年単位のグラフですが、9万年から12万年くらいの周期で気温のピークが示されています。

空気中のCO2濃度も100ppm程度の幅で、気温と同様に周期的に変化している。

しかしこの図ではタイムスケールが大きすぎて、どちらが先か、どちらが原因か結果なのかが分からない。おそらく自然現象としては、太陽の活動により長い時間をかけて気温が上昇し、これにかなり時間遅れをもってCO2濃度も増加するということなのだろうか?

ただ、注意すべきことは、現在、大気中CO2濃度が急激に増え400ppmにも達しているという事実である。これは、これまでの自然現象とは明らかに異なる、人為的な影響によることであって、今後温暖化がどのように進行するのか、とにかく未曾有のことであり、予断をゆるさない状況にあるといえる。

太陽の活動の変化とその影響など、科学でまだまだ明らかになっていないことも多く、われわれ現代人は、謙虚な気持ちで、未来世代に負の遺産を残さないように、最新の努力を払う必要があると思います。

COP24で15歳の少女グレダさんの、「おとなにまかせられない」というスピーチ聴いてみてください。https://www.youtube.com/watch?v=GiD04TRwebQ

閲覧数 3573 コメント 0
コメントを見る・投稿する
この記事のURL: http://www.ubekuru.com/blog_view.php?id=5087

◆ 現在、コメントはありません。

この記事へコメントを投稿します。

名前

コメント ※必須

画像認証 ※必須

画像に表示されている数字を、左から順に下に入力してください。

(上に表示されている数字を左から順に入力してください。)



ページの先頭へ